Photo Credit: Eric Bouccan
【元ネタ英語記事】 Exclusive Interview with the "Mystery Bassist" from Primal Scream !(2013年11月17日)
以下、当サイトによる翻訳
まずは少し背景情報を…。
まさにその翌日、11月にベルギーで別の(屋内)ライブがあることが発表された…それも筆者の生まれ故郷ヘントで!「Simone Marie Butlerに会わなければ」。筆者にはこれ以上ないほど明らかだった。幸運にもSimoneを探し出すことができ、筆者からのメッセージに素早く返信をくれ、50thirdand3rdのインタビューに応じてくれることになったのは素晴らし過ぎる出来事だった。
以下、当サイトによる翻訳
まずは少し背景情報を…。
1996年: The Stone Roses(ザ・ストーンローゼズ)のベーシスト・Gary "Mani" Mansfieldがローゼズ解散後Primal Scream(プライマルスクリーム)に加入。
2011年: The Stone Rosesがバンドの再結成を発表。Primal ScreamのManiの空席は、少しの間だけMy Bloody Valentine(マイブラッディヴァレンタイン)のDebbie Googeが担当したが、ツアーメンバーとしてであり、固定メンバーとしてではなかった。
2012年: 10月末、NMEのウェブサイトに「バンド代表からの公式発表によると、Simone Marie Butler(シモーヌ・マリー・バトラー)がBobby Gillespieのバンドにフルタイムメンバーとして加入」との記事。Google検索してみると、占星術師、女優、海上で66日間漂流し生還した女性がヒット。NMEは、どれもSimone Butlerと同一人物ではないだろうとしたが、この時点でPrimal Scream公式はこれ以上の情報を出さず。
2013年: 8月8日。長きにわたる熱心なPrimal Screamファンとして、筆者はベルギーの「ローケレン・フィーステン」フェスティバルでPrimal Screamのライブに参加。そこで「謎のベーシスト」を初めてこの目で見て聴いて、強く印象づけられる。イケてるベーシスト、生まれついてのクールなルックス…そして非常に「ロックンロール」なセクシーさ。ライブは素晴らしく印象に残るものだった。その夜、Beady Eye(ビーディ・アイ)がGem Archerの事故のせいで出演キャンセルとなったが、残念がるものは誰もいなかった。ライブ後、観客とプレスは満場一致で「Primal Scream最高!」となった。
まさにその翌日、11月にベルギーで別の(屋内)ライブがあることが発表された…それも筆者の生まれ故郷ヘントで!「Simone Marie Butlerに会わなければ」。筆者にはこれ以上ないほど明らかだった。幸運にもSimoneを探し出すことができ、筆者からのメッセージに素早く返信をくれ、50thirdand3rdのインタビューに応じてくれることになったのは素晴らし過ぎる出来事だった。
Photo Credit: Eric Bouccan
先週の水曜日(11月13日)ヘントにて…。
午後遅く「Vooruit」という名のライブ会場のバックステージ。「ハイ!Simone。お会いできて嬉しいです」。頭悪そうに見えたかもしれないが(気にもしないけれど)、筆者はただ「憧れのベーシストとのインタビューが実現したんだ」と感じていた。ゴメンよ、Kim Deal [訳者注: Pixiesの元ベーシスト]。我々はインタビューの為、ライブ会場内にある居心地の良いカフェに移動した。
こんにちは!Simone Marie。インターネットや雑誌では、あなたについて知ることのできる情報がまだほとんどないんですが、“謎のベーシスト”の過去について少し教えて頂けますか?
自分はロンドンで生まれ育ちました。父はいろんなポップバンドのプレーヤーで、家ではたくさんのミュージシャンに囲まれていました。父は、Roy Orbison、Elvis Presley、Buddy Holly、The Beatlesやその時代の有名アーティストの音楽を聴いていて、それ以来ずっと音楽的な環境に身を置いています。数年前、ロンドンのデンマーク・ストリート(※楽器店が多い)にある「Vintage and Rare」というギターショップで働き始めたんですが、そこでもたくさんのミュージシャンと知り合いになりました。Primal ScreamのギタリストBarrie Cadoganも昔あの辺で働いてたんです。ある時、もっと先に進みたいなと思って決めたんです。ショップでベーシスト達に出会って、ベースという楽器の全てを知りたくなって、ベースを習い始めたんです。10年とか12年間、いろんなバンドに所属しました。有名なバンドではなかったですが、ロックンロールもエレクトロも演りました。DJもたくさんやりましたね。
あんな伝説のロックバンドに加入するのってズバリどんな気分だったんですか?
Bobbyのことは前から知っていて、Barrieとは10年前から知り合いでした。Andrewとは別のライブで会っていたし(筆者メモ:Andrew InnesはPrimal Screamの長年のメンバー)、Primal Screamのことはずっと大好きでした。だからPrimal Screamが固定の新ベーシストを探してた時、自分の名前が挙がったんです。然るべき時に然るべき人を知っているのって、幸運のおかげっていうのもある程度はありますが、自分の幸運は自分で掴まないといけませんよね。ここ10年、いい所までいけるよう本当に頑張ってきたから。とあるジャーナリストがPrimal Screamに加入してから「苦行の洗礼」みたいなのを感じるかって聞いてきたんだけど、その表現はBobbyが良いニュースがあるって電話してきた時にピッタリ当てはまるでしょうね。あのバンドと契約したのは正しかったし、とても誇りに思っています。
新ベーシストとして最初のライブはいつどこで?
実はラジオ番組だったんです。でも自分にとって最初のちゃんとしたライブは、香港のClockenflap Music & Artsフェスティバルでした。昨年12月、3万人の前でしたね。かなり緊張しましたけど演りたいっていう気持ちの方が恐怖心に勝っていました。本当に素晴らしかったです。
バンド内ではクリエィティブなことって何かされていますか?
Bobbyはとても寛大な人で、自分を受け入れてくれて自分のままでいさせてくれるんです。BobbyはManiになろうとするなって言ってくれて、それでBobbyのことをとても信頼するようになりました。もちろんレコーディングでPrimal Screamの楽曲に貢献したいっていう気持ちはありますが、レコーディングされた楽曲とライブ演奏ってまた全然違うんですよ。ライブではアレンジを変える曲もあるし、そういう意味では、ステージでのクリエィティブなプロセスに関わることができていますね。
Bobbyについてはどうですか?
Bobbyは素晴らしい作詞家ですね。文学や詩に詳しいし、真実の追求者でとても情熱的な人。本物のアーティストですよね。バンドのメンバーは皆んな素晴らしい人達で、音楽に取り付かれてて驚くほど音楽知識が豊富。Primal Screamの素敵なところは、「Screamadelica」、「Exterminator」、「Vanishing Point」みたいに音楽的に全く異なる作品を制作していること。だから彼らは偉大なバンドなんです。未だにあらゆる種類の影響に対してオープンだし、作品作りに熱心で、実験的なこともまだしていて…だから彼らといるとホッするんです。
ロックンロールの世界はもう男性に支配されていないのでしょうか?
確かに音楽業界で、男性がまだ目立つ存在であることは認めるけど、自分がこの業界にいる限りでは、性差別的に攻撃された経験はありませんね。自分はデンマーク・ストリートのショップでマネージャーを務めた最初の女性なので、そういった意味で自分自身を証明してみせたかったんですが、素晴らしい友情以外に何もありませんでした。
ステージに上がる前に何か必ずすることはありますか?
コカコーラとウォッカをミックスして一杯飲んで、それからヨガを…(爆笑…ホントはヨガは全く無しでウォッカだけな模様)。ステージに上がる1時間前に、ミュージシャンのほとんどがやるように凄く集中します。そうすると、アドレナリンが流れ始める…。
好きなベーシストは誰ですか?
一人には絞れなくて何人かいますね。The StranglersのJ.J. Burnel、Jah Wobble、The CureのSimon Gallup、Siouxsie and the BansheesのSteven Severin、Gary Mansfield、Robbie Shakespeare、それから…おっともうこんな時間。サウンドチェックに行かなきゃ。あなたも来ていいですよ。
インタビューに時間を作ってくれて本当にありがとうございました!
午後遅く「Vooruit」という名のライブ会場のバックステージ。「ハイ!Simone。お会いできて嬉しいです」。頭悪そうに見えたかもしれないが(気にもしないけれど)、筆者はただ「憧れのベーシストとのインタビューが実現したんだ」と感じていた。ゴメンよ、Kim Deal [訳者注: Pixiesの元ベーシスト]。我々はインタビューの為、ライブ会場内にある居心地の良いカフェに移動した。
こんにちは!Simone Marie。インターネットや雑誌では、あなたについて知ることのできる情報がまだほとんどないんですが、“謎のベーシスト”の過去について少し教えて頂けますか?
自分はロンドンで生まれ育ちました。父はいろんなポップバンドのプレーヤーで、家ではたくさんのミュージシャンに囲まれていました。父は、Roy Orbison、Elvis Presley、Buddy Holly、The Beatlesやその時代の有名アーティストの音楽を聴いていて、それ以来ずっと音楽的な環境に身を置いています。数年前、ロンドンのデンマーク・ストリート(※楽器店が多い)にある「Vintage and Rare」というギターショップで働き始めたんですが、そこでもたくさんのミュージシャンと知り合いになりました。Primal ScreamのギタリストBarrie Cadoganも昔あの辺で働いてたんです。ある時、もっと先に進みたいなと思って決めたんです。ショップでベーシスト達に出会って、ベースという楽器の全てを知りたくなって、ベースを習い始めたんです。10年とか12年間、いろんなバンドに所属しました。有名なバンドではなかったですが、ロックンロールもエレクトロも演りました。DJもたくさんやりましたね。
あんな伝説のロックバンドに加入するのってズバリどんな気分だったんですか?
Bobbyのことは前から知っていて、Barrieとは10年前から知り合いでした。Andrewとは別のライブで会っていたし(筆者メモ:Andrew InnesはPrimal Screamの長年のメンバー)、Primal Screamのことはずっと大好きでした。だからPrimal Screamが固定の新ベーシストを探してた時、自分の名前が挙がったんです。然るべき時に然るべき人を知っているのって、幸運のおかげっていうのもある程度はありますが、自分の幸運は自分で掴まないといけませんよね。ここ10年、いい所までいけるよう本当に頑張ってきたから。とあるジャーナリストがPrimal Screamに加入してから「苦行の洗礼」みたいなのを感じるかって聞いてきたんだけど、その表現はBobbyが良いニュースがあるって電話してきた時にピッタリ当てはまるでしょうね。あのバンドと契約したのは正しかったし、とても誇りに思っています。
新ベーシストとして最初のライブはいつどこで?
実はラジオ番組だったんです。でも自分にとって最初のちゃんとしたライブは、香港のClockenflap Music & Artsフェスティバルでした。昨年12月、3万人の前でしたね。かなり緊張しましたけど演りたいっていう気持ちの方が恐怖心に勝っていました。本当に素晴らしかったです。
バンド内ではクリエィティブなことって何かされていますか?
Bobbyはとても寛大な人で、自分を受け入れてくれて自分のままでいさせてくれるんです。BobbyはManiになろうとするなって言ってくれて、それでBobbyのことをとても信頼するようになりました。もちろんレコーディングでPrimal Screamの楽曲に貢献したいっていう気持ちはありますが、レコーディングされた楽曲とライブ演奏ってまた全然違うんですよ。ライブではアレンジを変える曲もあるし、そういう意味では、ステージでのクリエィティブなプロセスに関わることができていますね。
Bobbyについてはどうですか?
Bobbyは素晴らしい作詞家ですね。文学や詩に詳しいし、真実の追求者でとても情熱的な人。本物のアーティストですよね。バンドのメンバーは皆んな素晴らしい人達で、音楽に取り付かれてて驚くほど音楽知識が豊富。Primal Screamの素敵なところは、「Screamadelica」、「Exterminator」、「Vanishing Point」みたいに音楽的に全く異なる作品を制作していること。だから彼らは偉大なバンドなんです。未だにあらゆる種類の影響に対してオープンだし、作品作りに熱心で、実験的なこともまだしていて…だから彼らといるとホッするんです。
ロックンロールの世界はもう男性に支配されていないのでしょうか?
確かに音楽業界で、男性がまだ目立つ存在であることは認めるけど、自分がこの業界にいる限りでは、性差別的に攻撃された経験はありませんね。自分はデンマーク・ストリートのショップでマネージャーを務めた最初の女性なので、そういった意味で自分自身を証明してみせたかったんですが、素晴らしい友情以外に何もありませんでした。
ステージに上がる前に何か必ずすることはありますか?
コカコーラとウォッカをミックスして一杯飲んで、それからヨガを…(爆笑…ホントはヨガは全く無しでウォッカだけな模様)。ステージに上がる1時間前に、ミュージシャンのほとんどがやるように凄く集中します。そうすると、アドレナリンが流れ始める…。
好きなベーシストは誰ですか?
一人には絞れなくて何人かいますね。The StranglersのJ.J. Burnel、Jah Wobble、The CureのSimon Gallup、Siouxsie and the BansheesのSteven Severin、Gary Mansfield、Robbie Shakespeare、それから…おっともうこんな時間。サウンドチェックに行かなきゃ。あなたも来ていいですよ。
インタビューに時間を作ってくれて本当にありがとうございました!
*Simone Marie Butler: セカンドネームである“Marie”は、彼女の両親がElvisの娘であるLisa "Marie" Presleyにちなんで名付けたもの。
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